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中古キャブレターを分解する(2)

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さて、いよいよ分解です。

まずは燃料ホースなど、この段階で外せるものは外してしまいます。

 

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次に、トップキャップの平らな面を下にして作業台に置きます。

ステーを留めているネジに、CRCなどの潤滑油を吹いて、ゆるめやすくします。

 

潤滑油が浸透したのを見計らって、ネジをゆるめていきます。

 

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ここでの注意としては、あくまでネジをゆるめるだけ、ということです。

 ステーは外しません。

一応、ゆるみにくいので貫通ドライバーを使用しますが、無理して叩くことはありません。

(基本の『押し回し』でゆるめば、それに越したことはありません)

全部ゆるんだら、次はもう1本のステーのネジをゆるめます。

 

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2本のステーのネジが全てゆるんだら、この作業台での仕事は終わりです。

場所を移します。

 

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まず、スターター部分のプレート(?)を外します。

スタータープランジャーから外す際に、(薄いので)ゆがまないよう注意して下さい。

 

次は、フロート室部分を連結しているステーです。

 

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予め、ゆるめてあるので、さくさく進められます。

 

 

ここまで進んできて、ステーを1本残すのみですが、

 

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裏返す際に、

(矢印で指した部分含め)スロットルリンクの3個のバネの紛失に注意してください。*1

 

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ちなみに、このバネですが、よくみると、2・3番間の真ん中のみ、

両端のバネと長さが違うことがお分かり頂けるとおもいます。

真ん中(2・3番間)が他に比べて力が掛かる場所なので、こういう仕様になっているとおもわれます。

 

バネなど、作業中に外した細かいパーツは予めトレイなどを用意して保管して下さい。

 

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同調を取る際に調整するネジもネジピッチが細かくて特殊なもので、

一般的なホームセンターでは入手不可能です。

(サビたりしていない限りは)基本的に分解しません。

 

 

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裏返して最後のステー1本を外します。

 

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最後に残ったホースなどを外して、連結が解けました。

とりあえず、今日はここまでです。

 

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今日はこいつが大活躍でした。

 

今回の作業手順に関しては、あくまで俺なりのやり方です。

作業のキモは、ネジを舐めずに如何に外すかですが、

(慣れているはずの作業でも)今日は1個ネジを舐めてしまいました。

ステーから外したネジは再使用せずに、六角穴のボルトなどに交換することをお勧めします。

 

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 キャブレター考 

 

 

*1:ネジ部分のバネは基本的にネジを含め触らない。あとから同調を取る際に苦労します