サイレンサーを自分でリペアする際に覚えておきたいこと
仮に、ステンレスの筒に交換した場合。雨中に走行して放置すると、サイレンサーの出入り口部分のアルミがステンレスよりも低電位なので、アルミのほうに腐食を起こす。(テレビのアンテナのエレメント部分が古くなると白く粉を吹くが、あれはアルミのサビなのだ)
自分のマフラーの場合、チタン(エキパイ)とアルミ(サイレンサー)の組み合わせだ。チタンとアルミ間でもガルバニック腐食は起こすが、(土砂降りの雨の中を長時間走行でもしない限り)アルミ側の腐食は、ほとんどないと言っていい。ただ、風雨に晒された場合の耐食性でチタンとアルミを単体で比較すると、当然のようにアルミが劣る。*2
冬に凍結防止剤*3や融雪剤*4が道路に撒かれた道路をバイクで走行したあとは、できたらバンドを外して、サイレンサーをメタコンなどで磨いてアルミ表面の保護をしておくほうがいい。あの白い曇りってのは、結局のところはサビが浮いてるということなんだよな。磨くたびに少しずつ痩せてるってことだが、それ言い出すと『クルマにコンパウンドかけるのはどうなんだ?』って話になるわな。(自分の場合は、基本的に冬場はバイクで走らない。この時季の峠の日陰部分に関しては、天候に関わらず完全に乾くことがないからだ)
カーボンの筒だと、いくらでも素材として安く販売されている。ガルバニック腐食の問題も考える必要はないが、退色するのが早いし、音質も変わることもあって見送った。穴は貫通してないし、見えないところだから、今回はロウ付けで対処することにしたよ。そのときに、グラスウール交換などのリペアも一緒に行う予定だ。
(マフラーエンドやテールパイプの接続部分とサイレンサー本体がそれぞれ別々の素材の組み合わせってことは、さすがになかっただろうけど)ヨシムラやモリワキの後発のメーカーなんかは、初期の頃に電食のことなんか考えて作ってたのかなあ?