中古キャブレターの選び方
今回は、普段、自分が中古キャブレターを選ぶ際に注意していることなどについて書きます。
基本は中古パーツショップで入手するほうがよい
自分の場合、中古キャブレター(以下中古キャブ)の入手先は、中古パーツショップの通販が中心です。ヤ◯オクで中古キャブを入手することは、基本的に避けます。質が悪いものが少なくないからです。*1パーツショップでは、価格がヤ◯オクよりも多少高めに設定してありますが、押し並べてお値段相応の品質であると考えていいとおもいます。
ヤ◯オクで入手する場合は、一見(初めて)の出品者は避ける
希少で入手困難の理由などで、どうしてもヤ◯オクを利用する必要がある場合は、なるべくなら、以前に何度か中古パーツを落札したことがあり、品質を含めて信頼性がある業者*2から落札してください。一見の、そして業者ではない個人から落札するのは、入手方法としてお奨めしません。
商品画像を多く掲載しているストア出品者を選ぶ
一概には言えないですが、ヤ◯オクの場合に限っては、ひとつの出品商品に対していろいろな角度から撮影した画像をできるだけ多く掲載しているストア出品者から落札するほうがよいでしょう。自分が時々利用する某業者は、パーツの傷を撮影した画像も載せています。
商品説明を読み取る力をつける
パーツショップの通販にしろ、ヤ◯オクにしろ、商品説明は簡潔な表現がしてあることが多いですし、一見して不親切にも感じます。“不調のため、O/Hが必要”と一行あるとき、内部の洗浄で済むこともあれば、最悪の場合は、一部機構が完全に固着していることも考えられます。もしスタータープランジャーがスライドせずに完全固着だった場合、冬場の始動に困るのはもちろんですし、分解洗浄も容易ではなく、最終的に使えなくてゴミになるかもしれません。
よく、商品説明で “ほとんど〜してません”という書き方を目にしますが、“全くありません” でない限りは、多少なりとも “ある” ということです。程度の受け止め方は、ひとそれぞれなので、売り手と買い手の間に齟齬が生じる場合もあるということです。こういうことは、ヤ◯オクを始めとして、中古商品全般の取引に言えることなので、注意が必要です。
個人出品のレーシングキャブレターは避ける
中古のレーシングキャブレターは、程度の良し悪しに関わらず、基本的に高価です。街乗りにおいてもファンネル仕様で使用されることが多く、レーシングキャブの中古は(入手先に関わらず)やめておいたほうがいいでしょう。ヤ◯オクで入手先として個人はやめたほうがいいと書きましたが、特に、中古のレーシングキャブレターを個人から落札するのは避けたほうがいいとおもいます。
購入費用の上限、そして下限も決めておく
しばしば起こりうることですし、自分も経験があるのですが、純正の中古キャブを入手して、いざ分解してみると、サクションホールの穴が拡大加工されていたり、ときには1個だけ開いているはずの穴が2個になっていたりすることがあります。四気筒であれば、バキュームピストン4個を別途入手する必要になりますが、キャブレター内のパーツ、特にバキュームピストンを単体で入手するのは、お値段的にかなり割高になるとおもいます。
こうしたことは珍しくないので、自分が実際に中古キャブの入手をするときは、同じものを2個買えば、(確率的に)内部が加工してないものが最低1個は入手できる、という考えです。それに加えて、自分の場合は、最初から入手する中古キャブの価格の上限を決めています。例えばCVKなどのメーカー純正採用のキャブレターの場合は、13,000~15,000円ぐらいに設定*3しています。ものが良くても、設定した金額を超える場合はあっさりと選択肢から外してしまいます。こうして上限をあらかじめ決めておけば、(入手したキャブに内部加工がされていた場合も)出費がある程度抑えられます。
CVKキャブを例に取ると、時々、10,000円以下の価格で外観もまあまあ、固着のないものも稀に入手できることはありますが、自分の場合は5,000~7,000円の価格帯は避けるようにしています。特にヤ◯オクなどで入手する際には、注意が必要です。
以上、自分が中古キャブレターを入手する際に、普段から気をつけていることを、ざっとですが書かせてもらいました。あくまで私見ですので、自分はこういう方法でやっているというだけですし、この方法がベストであるともおもっておりません。訪問者様にはご理解下さるよう、よろしくお願い致します。