インパクトドライバーを使わない理由を説明します。
『インパクトドライバー使うといいよ』
動画でのアドバイスありがとうございます。
一応、持ってることは持ってるんですが……
使わない理由としては、
- 重い。
- 勢いが強すぎて滑って怪我をする。
- 用意している間に、(貫通ドライバーを使うほうが早く)処理が終わる。
と言う感じですかね。
基本的に、インパクトドライバー(インパクトレンチ)を使うときは、スプロケットのナットなど、それを繋ぎ止めている機械や構成が(バイクの車体など)重くて大きい場合がほとんどなんですね。そうでないと、勢い余って、2.のようなことが起きる確率が高くなります。キャブレターのように比較的軽いものにインパクトドライバーを使うとなると、どうしても支えてもらう人間がもう一人必要になると思います。俺のように、休日に一人で作業することが多いサンデーメカニックには、環境面で悩ましいところです。
貫通ドライバーを使うと、ステーが歪む可能性があるとは動画で言いましたが、ほとんどの場合、ほぼ1度ないし2度の衝撃を与えるだけでネジは緩みますし、今まで歪んだこともありません。動画では、キャブレターを置く台座に廃材を使用してますが、衝撃を吸収することに大きく貢献していることは間違いないです。
とは言いつつ、たまにガッチリ食いついて外れないこともありますが、そういう時の対処法を、この機会に書いておこうと思います。
【図1】は、動画でも説明した、貫通ドライバーでネジを緩める方法ですね。
【図2】は今回紹介する、貫通ドライバーでもダメな時の対処法です。
ネジと連結ステーの間に、マイナスドライバーを差し込んで、ドライバーの柄のお尻にプラスティックハンマーなどで打撃を加えるというものです。
2つの方法とも、ネジと連結ステーの間に生じている「摩擦」を解いて緩めるという点では同じ理屈です。【図2】のほうが、より直接的に、この「摩擦」を起こしている場所に打撃を加えられるので、かなり固着している場合でも外れやすくなる、ということになります。今まで、中古のキャブは程度の様々なものを分解してきましたが、この方法で外れなかったことは、経験上ないので、多分、ほとんどの場合、この方法で外すことができると思います。