紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ

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我流はダメ。基本が大事。

丹後半島からの帰りだったとおもう。

前を走るバイクの荷台から、レジ袋に入った菓子折りのようなものが落ちそうになっている。くくりつけている紐は、土産物屋でもらったものなのか、PPロープの切れ端のようだった。お世辞にも上手に結わえているとはいえず、ただ闇雲に荷台にグルグル巻きにしただけのように見えた。

あと数分で高速の乗り入れ口だ。ライダーに荷物が落ちそうになっていることを教えてやったほうがいいだろう。しかし、相手は中型排気量の車体のスリムな利点を生かして車列の間を縫うように走っていく。こちらは、純正のメガホン型のマフラーエンドが大きく張り出している。とてもじゃないが追いつかない。

相手は、何度か後ろを振り返る。追いかけてくる自分のバイクが気になるのか。

“そうじゃないよ。お前の荷物をよく見てみろ”

歯がゆさだけが募ってイライラする。そうこうするうちに、相手のバイクは、道の駅も高速のインターも通り過ぎていた。どうやら一般道で帰宅するらしい。

 

“……もういいだろう。一度は痛い目を見るのもいい薬だ”

 

 

動画にある「万力結び」は、配送の仕事に就いた際に会社の上司から教えてもらいました。店の軽トラで冷蔵庫など背の高いものを運ぶ際は、この結び方を覚えていないと仕事になりません。ロープが緩まないポイントが動画のようにいくつかあるのですが、毎日やっていると慣れてきてしまいます。覚えているつもりでも、常に正しいやり方を確認するようにしないといけません。いつの間にか正しい基本の結び方から外れていることがあります。特に仕事で用いる場合は、重大事故に発展する恐れがありますから。

 

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「民間防衛」は、国民皆兵の国のヒトの、危機に備える考え方に興味があり購入しました。上に乗せている本は、アマゾンでの購入時にオススメになっていました。『いいかも』と思い、軽い気持ちで一緒に購入。今になってみると、ついでに買った本のほうが面白く、読む頻度も多いです。テグス同士を結ぶ方法で、正確な名前は知らなかったけれど結び方は知っているというものも載っていました。

 

この本によると、動画の万力結びは、英語でトラッカーズ・ヒッチというらしいです。案外、まんまのネーミングですね。とりあえず万力結びさえ覚えておけば、バイクで訪れた先で土産物などの荷物が急に増えた際、(お店でもらった)あり合わせのダンボール箱と紐を利用して帰宅する……なんてことも不可能ではないかもしれません。

まあ、増えた荷物をどうしても持って帰りたいならば、その辺のホームセンターを探してRVBOX(商品名)と自転車の荷台用のロープなどを購入して荷物を入れて帰る、というところでしょうね。今は宅配便で地方発送などを行っているのが普通になってきてますし、そちらを利用するほうがより現実的で簡単でしょう。(最後の最後に来て身も蓋もないオチですまぬ)