紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ

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なんのためにイジる?

俺の乗る2型*1というのは、そもそもこんなバイクだった。

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GSX750S(GS75X)|系譜の外側

モグリ(?)のバイク屋から自分の手元に届いたときは、すでにセパハンに交換され、サイドカバーには1100Sのデカールが貼られていた。リアショックにへたりがあるということで、納車前にファイナルエディション*2の純正に交換した。ただ、エンジン下部とフレームの補修塗装の出来があまりにひどく、人目に晒すのは正直憚れるようなコンディションだった。当然の流れというべきか、自分で手を入れることになった。

 

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(リアショックはファイナルエディションに戻したが)ほぼ現在の仕様。

 

外観で他人の手が入ってるのは、エンジンオーバーホール時に一緒にやった、フレームの塗装ぐらい。シート張り替えや吸排気系と足回りの交換などは自分で行なった。

 

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これは、先の画像よりも少し前の仕様。ダイナモ・スプロケ・クラッチ・ポイントの各カバーは、前述の通りに補修塗装がひどい状態だったので、新品に交換してある。ダイナモ(=正確にはオルタネーター)のカバーの交換は、ステーターコイルを交換するのと変わらん手間なので、重整備の部類に入ると思う。当時、エンジン関係はプラグ交換ぐらいしかやったことがなく、『壊したらことだなあ』と思いながら作業した記憶がある。足回りも、この頃には水冷の400S*3に交換して、遠出も安心してできるようになっていた。画像は、京都府と福井県との県境で撮影したものだ。

 

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フロントフェンダーは2型の純正。あまり主張しない感じのホイールとのバランスがお気に入り。2型は専用色の関係もあって、外装関係はヤフオクをはじめ中古パーツショップでも見たことがない。需要自体もないから、入手するのはまず無理だ。

 

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正直言うと、最初に手に入れた状態がひどかったから、手を入れているうちにいつの間にかこうなった…という感じ。ボロボロだったシートは、外皮を剥がすとカビがびっしり生えていたし、結局、シートベースごと交換することになった。

 

『こんなにイジると純正の良さがなくなるだろうが?』

 

なんてことを言う、純正エンスージアスト*4も750Sに限っては皆無らしく、カスタムしてない車両を見ることが逆に難しい。かの悪名高い〝耕運機ハンドル〟にしても、自分は実際に見たことは一度もない。

 

自分のバイクを今後イジるとしたら、どの部分だろう?

 

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 ナンバープレートの数字を排気量と一致させる…まあ、夢ではあるな。

 

 

 

 

 

 

*1:スズキ・GSX750S2。

*2:スズキ・GSX1100SY。

*3:スズキ・GSX400S。

*4:enthusiast。熱狂的な支持者。ファン。

物をなおすということ

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関西弁で物をしまうことを『なおす』と言う。もうひとつ、他地域で通用しない言葉の例としてよく言われるのが『ほかす』だ。これは、捨てるという意味。多分、転勤や引っ越しなどで関東以北から来られた方が戸惑うのは、この二つの言葉だろう。タイトルの『なおす』は、文字通りに〝修理〟〝修繕〟するという意味だ。

 

捨てる神あれば拾う神あり。

 

こんな物を買ってどうするんだろう?と他人が考える物でも、誰かには必要であって、少々傷んでいたとしても、それを修理して使う人間が世の中にはいる。かく言う自分もその一人だ。

 

 

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エンジンオーバーホール以前から変わらずに使用しているキャブ*1も、もともとは中古で取り寄せた。分解して洗浄し、キャブピッチを広げる加工を拙いながらも自分で施して取り付けた。こうなると、自然と愛着が湧いてくるもので、オーバーホール以後も『引き続き同じキャブでの調整を』とバイク屋に頼みこんだ。バイク屋から戻ったあと、多少の(?)トラブルを抱えたものの、自分で再び調整して、いまも変わらず同じキャブを使っている。

 

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冒頭の画像の、中古で取り寄せた燃料タンクの中身。うっすらとサビが浮いている。おそらくは、ガソリンを抜いて店舗で保管しているうちに酸化が進んだんだろう。

 

 

どのくらい先になるかわからないけれど、お前をまた使えるようにしてやるよ。それまで少し辛抱してくれ。

 

 

 

 

 

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*1:ケイヒン・CVK36。ZRX1100・1200系などに純正採用されている。

エントリの署名の上下の隙間を好みの間隔に空けてみた。

前から気になってたのよね。ここの隙間がギチギチなのが。

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そう。エントリと署名の間の隙間がないのね。ここを適当なスペースをとったほうが、個人的には見やすいと思うので、いじります。

 .entry-content{

margin-bottom:100px;

}

 まあ、適当に。こんな感じで。で、結果はこんな感じになります↓

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ついでに、関連記事と署名の間も適当な隙間を空けるかな。

.entry-footer-section{

margin-bottom:50px;

 これも数字は適当です。個人の好みですから。

結果、こんな感じになりました。↓

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ちなみに、トップページを表示すると、こんな感じ。↓

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あくまで個人の好みでございます。悪しからず。

他人のバイクに触れるときには持ち主に声をかける…というのが当たり前だと思うのだが

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他人の嫌がることをしない。まあ、何につけてもこれは基本だと思うんですが。ことバイクに関しては、そうではない場合もあるようで。

 

『いいですね。バイク』

 

当時、妹が付き合っていた彼氏が家にきた際。そう言って、自分のバイクのシートをニコニコしながら〝パンパン〟という感じで手で叩いた。あの頃乗っていたのは、ナナハンのニンジャ*1だったかな?気のいい男で、悪気のないことはもちろんわかっている。俺も、その程度のことで咎め立てすることはしない。だが、そのときに思った。

 

〝ああ。こいつはバイク乗りじゃないな〟

 

どんなに親しい間柄になっていたとしても、相手に断らずに他人のバイクに触ることはしない。付き合いが半世紀ほどの知己とも言うべきヒトが、最近になりバイクデビューしたが、その方のバイクでさえ、俺は迂闊に触ったりしない。

 

バイク屋に修理で入庫していた他人のバイクに勝手に跨る常連がいた。オーナーは来店していないし、店の主人にさえ断らずにだ。さすがに、神戸周辺やその他のバイク乗りが集まる場所も含めて、今まで断りなしに自分のバイクに勝手に触るバイク乗りには遭遇したことはない。ああいう場所では、気をつけないとトラブルになる可能性がある。

 

あとは、口に気をつけることだろうな。間違っても、初対面の人間のバイクをけなすようなことは絶対言わない

 

〝750のバイクに400のホイール?大丈夫なんスか(笑)〟*2

〝カタナなあ…いいバイクなんだけどなあ…(苦笑)〟*3

 

これを自分に言った人間は、いずれもその日初めて会ったバイク乗りだ。もちろん、こんなことぐらいでは、いちいち目くじらを立てるようなことはない。しかし、オーナーからすればあまり気分がいいものではない。

 

リターンライダーの中には、車格が大きい=ステイタスと考える人間も未だ多く存在していて、『コンパクトで速いのはいいですよね』っていうのが時に褒め言葉にならない場合もある。*4

 

…押し並べて言えることだが、バイク乗りの冗談てのは、一般の人間には通じないことが多いんだよ。特に最近バイクデビューした若いコにもの言う時は気をつけたほうがいい。

 

 

 

 

*1:カワサキ・GPZ750R。

*2:自分の2型は、水冷400カタナの純正ホイールを履いている。

*3:これを言ったオーナーも、年式的には俺に負けず劣らずの古いバイクに乗っていた。

*4:これは、俺が実際に某所で会ったバイク乗りに言って失敗した。

こっちを先にアップすりゃよかったな。

youtu.be

 

ブログに載せる静止画だと、撮り方や加工である程度のごまかしが利く。

〝ほら。キレイな仕上がりでしょ?〟って。

(おそらくSNS的にはそれが正解だろう)

 

それプラス、屋内と天日の下での見え方も違う。

結局は、〝現物見て判断してくれよ〟って話になる。

 

吹き付け塗装2回目と言っても、最初はスプレーガンの全塗装。

次は、エアブラシによる部分補修。

どちらもそれぞれ、技術的に違う難しさがある。

それを素人がやろうと言うのだから。

もともとの器用不器用も関係してくる。

 

 

改めて、純正カウルの補修から塗装までを説明すると、以下のような流れになる。↓

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何回見ても心折れる。

 

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これをプラリペアで修復して。

 

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自動車用塗料を模型用ハンドピース*1で吹くもんだから、最初は、塗料のメタリック片がノズルに詰まり失敗。スパッタリングみたくなった塗装面を研磨。

 

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なんとか修整。この範囲で修整が利くのは、エアブラシならではだと思う。スプレーガンでは、とても無理だ。

 

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テロンテロンになるまで、たっぷりとクリアを吹く。

 

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クリア層にゴミが入ったので、

 

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乾燥後に研磨修整。

 

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 磨き完了後のカウル左側(修復側)。

 

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ちなみに、こっちは補修してないカウル右側。

 

最近、バイクに全然触れてない。楔(くさび)みたいな形でブログや動画をあげる状況がいつまで続くんだかと思う。なんとかしたいもんだ。

 

ghost-pain.hatenablog.com

*1:エアブラシ。ノズルのサイズは0.5ミリ。