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父は白内障かもしれない。

数年前に要介護5の認定を受けたことを思えば、父はずいぶんと回復したと思います。寝床からトイレまで廊下を一人で歩いて行き、用を足すことも普通にできるようになりました。

 

気が短いのは昔からですが、最近は頓に怒りっぽくなったように思います。まあ、俺にしても、年を追うごとに気が短くなる傾向があるわけで、程度の差こそあれ、しょうがないのかなとも思います。

 

『出掛けるから、お母ちゃんに言うといてな』

『うん。わかった』

 

俺が外出する際は、廊下から部屋にいる父に声をかけますが、普通にしっかりした返事をします。

 

父は、しばらく前から、仏間の明かりを絶やさぬよう拘るようになりました。消えていると、烈火のごとくに怒ります。時々、気がつくとお経をあげていたりするので、気晴らしにもなるのだろうと、本人の好きなようにさせています。さすがに一晩中ともなると、電気代のこともあるので、母が一計を案じ、四つあるうちの蛍光管を一つだけ点けるなど工夫はしていますが。*1

 

昨日、夕食後に用を足そうとすると、トイレに明かりが点いていたので、『誰か入っているのか?』と訊ねると、居間の方から母の声が聞こえてきて『誰も入ってない。お父さんが(明かりを)点けておいてくれと言うてたから点けてる』と答えました。『これは……先々、面倒なことになるかもしれない』と思いつつ、用を足した後もトイレの明かりは消さずに出ました。しばらくして、トイレへ行くと、明かりは消えていて、少しホッとしました。

 

事ここに至って、俺もようやく気がついたというか、もしかすると父は、よく目が見えていないのではないか、という事です。それも、年齢的に言って白内障の症状が出ている可能性がある。通常であれば、本人から家族など周囲に不調の訴えがあるものですが、認知症が進んだ今は、それも難しいことなのかもしれません。

 

ご機嫌のいい時を見計らい、一度、目の状態を父本人に訊ねてみようと思っています。

 

*1:仏間は京間サイズの10畳です。