あの時代のバイクに憧れていたヒトたちへ(3)
震災がきっかけだったとはいえ、プリプリの復活は本当に嬉しかった。来年もツアーやるなら、もう限定じゃなくて、ずっとやればいい。リンドバーグみたいに。
浜田麻里は、BSフジでのライブの放映で視聴者から反響があり、一昨年、何十年ぶりかで地上波の生放送*1で歌い、ハイトーンの美声と変わらない美貌を披露した。(名前入力すると「モダチョキ」のほうの濱田マリが先に来るってどういうこと?)
アルバムを出せばコンスタントに売れていた中森明菜は、ここ数年なかったメディアへの露出を、昨年の紅白歌合戦で果たし、出演時に披露した新曲*2は、その後のオリコンチャートでトップ10入りした。
2012年に歌手活動を再開、「FNS歌謡祭」の出演が回を重ねるごとに好評を呼んでいた森高千里は、「FNS歌謡祭」の発展系と言える「水曜歌謡祭」の司会に抜擢された。
90年代にトレンディードラマで活躍した千堂あきほや有森也実がバラエティ番組に出たり……これから寒くなると、またCSで「29歳のクリスマス」やるだろうな。何回目かわからんぐらいやってるが。俺は「俺たちの勲章」が好きで……あれも気がつくと、いつの間にかやってて。ついつい見てしまう。
そういえば、今年は、レベッカの再結成ライブもあったな……全部、俺の世代ど真ん中だ。
ここ最近の新車のバイクの購入は、アラフィフが中心らしい。(若いやつは全然らしいわ)いわゆる、バブルを経験した世代ということだ。グループサウンズとかに熱狂してた、俺たちよりも少し(大分か?)上の世代は、そろそろ本気で“終活”を考えなくちゃならない時期に差し掛かり、(金の使い道も変わって)その手の番組もめっきり減った。
いや、気持ちはわかるんだよ。
カタナ*3やニンジャ*4が発売された当時は、みんな中学生や高校生か、働いていたとしても、そんなに金もないし。もちろん、大型の二輪の教習なんてやってなかった。
大学へ進学したやつは、あの狂乱の時代に就職して。400のゼファー*5はともかく、1100*6が出た時は、見事に弾けちまったあとでな。一般の人間が影響受けたのは、弾けちまってから5年後ぐらいだっただろう……本気で『やべえな』と気がついたのは。
でも、まあまあの会社に大卒で就職してたやつは、直後にもろに煽りを食っちまってな。それも、勤め先が本業じゃない不動産取引で失敗したとかいう、どうしようもない理由で。年齢的には、親にはそろそろ結婚するよう言われる時期に差し掛かるし。とてもバイクのことを考えてる暇なんてなかったわな。
で、今だよ。
そこそこ自由になる金もできて、あの頃なかった大型の教習も受けられるようになった。もうすぐ、あの憧れのバイクが手に入るってときに……なんだよ、あの値段は。
これだけ新車のバイクが若いやつに売れねえのに嫌気がさしたのか。
『金を出す人間にできるだけ高く売ればいい』
コンサルなんか縁のなかった、そこそこの大手が、がっちり舵をそっちへ切りやがるから。ろくに価値なんかわからねえ 街のバイク屋も、『右へ倣え』で、下取りしてきたやつに軒並み高い値札貼りやがって。
まあ……それもこれも、解った上で、欲しいから買うんだろうけどな。焦って、クソを掴まされねえように気をつけないとな。
『今の中古バイクの高騰は、ある意味バブルなんだ』
そうだったな。経験済みだもんな。そりゃあ、“釈迦に説法”だったわ(笑)
(完)