アフターパーツの精度についてやたらと厳しいあなたへ
これは、以前に某アフターパーツメーカーに発注した、フロントフェンダーです。
750カタナの2型は、ガンメタで2型のみの専用色になります。
加えて、俺の場合は、足回りを400カタナに換装していますので、フォーク固定の際のボルト穴位置も18インチのサイズに合わせて開けてもらうことになります。
フェンダーのひな型になるものは、当然、メーカー側で予め用意してあるというものの、塗装と穴開けの手間を考えると、ほぼ受注生産のような形です。
ちなみに、発注から完成に至るまでのこのフェンダーの製作期間は一か月弱ぐらいかかっています。
画像は車体左側になります。
穴開け位置に注目して、次に右側からの画像を見てください。
車体右側からみると、こんな感じです。
穴開け位置に注目して、上の左側からの画像とよく見比べてみてください。
(引っ張るような話でもないので)右側からみた穴の位置をわかりやすく拡大した画像が以下になります。
もうお分かりのように、フォーク後ろ側になる取り付け穴を長穴加工してあります。
本来開いていた穴の位置は赤丸部分です。
理由は、後ろ側の穴が若干ですが前寄りに開けてあったためボルトが入らず、俺がヤスリで削り修整しました。
これぐらいの拡大の程度なら、取り付け後はフォークで隠れてしまいますので、見た目・機能ともに全く問題はありません。
『俺なら、(自分で補修せずに)パーツメーカーに連絡して、即クレームを入れる』
確かに。
そういう方がいらっしゃることは否定しません。
しかし、そうした場合でも丸々作り直すことはせずに、穴開け位置を修整して補修塗装ぐらいで終わるんじゃないでしょうか?
常識的な落としどころとしては。
もし、それが嫌だということでしたら、返品して代金を返してもらうしかないとおもいます。
カタナ用スクリーン各種です。
(ちなみに“純正?”とあるのは、俺が純正品をメーカーに発注した経験がなく、スクリーン下部に“SUZUKI GSX-S”の印刷があるものの、純正品であるというはっきりした確証がないためです)
A社はノーマルの形状ということと、ここの“製品の完成度が高い”という、ネットの評判から購入しました。
B社はノーブランドの比較的値段が安いものです。
ノーマル形状よりも若干ですが、幅が狭く作ってあります。
ここで問題になってくるのが、スクリーンの歪みもそうですが、やはり取り付け穴の位置です。
一番右の純正品(?)に関しては、以前に取り付けていたことがあり、問題はありません。
しかし、ノーマル形状であるはずのA社と純正品(?)を重ね合わせると、一か所微妙にずれた穴がありました。
もちろん、スクリーン自体の歪みの問題もあり、単純に判断はできませんが、実際取り付けの際には、先ほどのフェンダー同様に加工なり修整なりが必要になるかもしれません。
取り付けネジの頭で隠れる程度の修整であれば、俺はそのまま使用するとおもいますし、実際にそうした加工・修整を施して使用していたことも過去にあります。
量産品だといっても、アフターパーツメーカーの外装品、特にフェンダーやスクリーンなどはほぼ手作りに近い方法で制作される場合が多いかとおもいます。
カタナがいくら人気機種といっても、三十年以上前の古いバイクですし、そのオーナーの数は限られています。
アフターパーツの需要もオーナーの数に比例しますから、加工精度をあげるためのパーツメーカー側の設備投資もおのずと限界があるとおもいます。
マスプロダクツ(大量生産品)の最たるものが純正品だとして、その加工精度までをもアフターパーツにも求めるのは、すこし酷じゃないかな、ということです。
もっとも、これはパーツが使われるバイクの部位にもよりますから、一概には言えない話であることは否定しません。
余談ですが、このキャビネットはヤフオクで消費税込みで一万円ぐらいで落札したものです。
いわゆる、定額での即決落札という形で購入しました。
新品です。
メインで普段使用しているのは、画像右下のKTC(国産メーカー)です。
やはり、四半世紀近くバイクに乗ってると、道具もそれなりに増えてきてしまいます。
チェストが付いて収納力もあっての、この値段だったので、お買い得でした。
…ただ、ご覧のように購入時から扉が上手く閉まらない不具合があります。
ノブが付いている扉の裏側には、最初からラッチやヒンジのようなしくみは付いていないので、当然と言えば当然なんですよね(笑)
その一点さえ除けば、普通に使用できるので、俺的には問題ありません。
この手の安いキャビネットを選ぶ方は、(俺も含めて)その値段から商品の程度を理解したうえで落札している方がほとんどだとおもいますが、なかには値段以上の品質を過剰に期待している方がいらっしゃるため、評価のコメントで商品に対する不満を書き込んでらっしゃるのを過去に拝見したこともあります。
補足。
ちなみに、俺が先ほどのフェンダーを現在装着していないのは、元々の2型のフェンダーが400カタナのホイールに綺麗に収まったことと、バランス的に2型フェンダーのほうが400カタナのホイールには小ぶりで格好いいから、というのがその理由です。*1
補足2。
カタナのスクリーンは基本的に消耗品という考えです。
クッションゴムを新品にしたうえできちんとトルク管理して取り付けネジを締め付けたり、バイク本体を屋内保管していても限界があり、最後は必ず取り付け穴周りにヒビ割れを起こして交換になります。
だから、交換頻度がほかのバイクよりも多い分、スクリーンの価格は出来るだけ安いほうがありがたいです。
チタンコートにも憧れますが、程度のいい純正品がヤフオクに出ていれば、そっちを選ぶ、という具合です。
穴周りに少しヒビが入っていても、車検に通るコンディションであれば、(新しいものに交換後も)古いものを簡単には処分せずに取っておくようにしています。
*1:あくまで個人の感想です