人間そっくり
もう何年前になるかなあ。
最初は本物の警察官だとおもってびっくりした。
(この距離でみても、人形とはおもえない)
気が付いてるヒトもいるとおもうけど、前のプロフィール画像はこれを加工したものを貼り付けてました。
(あの小ささになると、余計に人間みたいにみえた)
地元の警察署が設置していたらしくて、人形には腰部分に鎖が巻きつけて盗難対策がしてあった。
すこし前から、この場所には人形はいない。
余計に事故を誘発する、ということで住民から苦情が出たのか。
まさかとはおもうけど、盗まれたのか。
よくはわからない。
人間そっくり、でおもいだした。
昔、中学ぐらいのときかな。
安部公房の『人間そっくり』を読んだ。
短編だけど、読み進むうちに『この主人公は最後はどうなるんだろう』とぐいぐい引き込まれた。
『砂の女』にしてもそうだけど、ああいう小説を書くヒトはもう出ないだろうね。
生きていれば、『大江健三郎よりも先にノーベル(文学)賞を取っていただろう』って言われているのも、納得できる。
(大江や村上春樹と同じように、このヒトの小説も何か国語かに翻訳されています)
筒井康隆の『SF教室』だったかな。
(この本自体もかなり古いのでもしかしたら絶版になってるかも)
“これは抑えておけ”って小説がいくつも羅列してあった。
ハインラインの『夏への扉』やブラッドベリの『太陽の黄金(きん)の林檎』なんかといっしょに、先の『人間そっくり』も入門編として挙げてあったとおもう。