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仕事

この季節に、自分の部屋で石油ストーブが赤く燃えてるのを眺めてると、昔に同僚がボヤいていたことを思い出すことがある。

『◯◯(俺の名前)さん。このストーブの芯の交換てさ、手間がかかる割には、ほとんど部品代しかもらってないんだよ?』

『ああ、そうやったな』

どんな電化製品だろうが、量販からメーカーに修理を頼んだ場合、中を開けて点検するだけの手間賃でも5,000円以下になることはなかった。(今はもっと取られるかもしれない)石油ストーブの芯の交換などは基本的にメーカーは受け付けていない。しかし、お客が頼んでくれば、無下に断るわけにも行かず、店側がやるしかしょうがない。冬場になると、ストーブの芯の交換を頼んで来る客は意外と多かった。

そこで、店が値段を設定するわけだが、芯の値段と手間賃を普通に考えたら、どうしても高額になってしまう。それで、同僚が店長に相談した結果、芯の部品代を入れて一律3,000円もらうということに決まった。これは、どう考えても赤(字)が出る話なんだが、修理を頼むお客側の心理を考慮したら、しょうがないというわけだ。

ストーブの芯の交換とは一口で言っても、大抵は交換だけで済むものでもない。(経年劣化は別にして)だいたい、シーズン終わりに収納する際の客の手入れがズボラな場合が多いからだ。だから、ストーブをほとんど全バラの状態にして、灯油が入るタンクを始め、ススやらゴミやら内部を全部掃除することになる。掃除が終わったら、今度は中を徹底的に乾かす。それから、新しい芯を巻きつけて…やっと交換作業が終わる。頼んだ客のほうは、こんなに手間がかかる作業だとは、よもや知らないだろう。

『ストーブを修理に出したから、代わりにファンヒーター買うわ』

いやいや、ストーブのメンテもろくにできないやつがファンヒーターなんか買ってどうする?インジェクションの部分に小さなゴミが詰まれば、燃料が気化しなくなる。もうそれだけで、部品交換ということになり、高額な修理代が請求される。ストーブよりもファンヒーターのほうが構造が複雑な分、メンテナンスには神経を使う必要がある。買ってもらう限りは、こちらも季節終わりのメンテナンスについては説明して売るんだが、こういうタイプの客は(特に)ヒトの話など聞いてない。大抵は、シーズン初めに店にやってきて『去年買ったばかりなのに、こんなすぐ壊れるもんなんか?』と文句を言う。

家電やクルマやバイクの部品でもそうだが、店側がお客に前払いを要求するのは仕方ない。(オイルフィルターなどの消耗品なら互換性もあるだろうが)中には注文して取りに来ない客もいるから、先に金をもらわないと割に合わない。

『お前、少しは仕事せえよ。遊んどらんと』

『そうかい?(笑)』

(小汚ねえ作業着で店に訪ねて来るんじゃねえよ、おっさん。電池の一つでも買って、ちっとは売り上げに貢献しろ。このボケが)

店に立つと、昔のバイト先の知り合いなどが、こんな感じで話しかけてくることがあった。小売りなどの仕事の内容を知らない人間からすれば、そんなものかもしれない。ブラブラして店内を歩いていなければ、お客の動きが見えない。売り出しの値札は、本部から印刷でほとんど届くものの、手書きに頼る部分が結構多かった。そうかと言って、俯いてポップなどを書くのに集中していると、お客が入って来たことすら気づかないことがある。だから、耳や目端は常に店内の様子に向けている必要がある。(自分が客の立場になってみるとわかるが、忙しそうにしてる店員には声をかけにくいだろう?)

 量販は実店舗だから、当然在庫の管理もある。外回りの配送や設置をやってる時でも、電池なんかの小物の品出しはやっていた。あれを切らすと、結構売上げに響く。いつでもギッチリ豊富に並んでいると、(印象が良いから)客が買いやすい。外回りの最初の頃は簡単な工事もこなしていた。外回りは配送がメインなので、後に店が地元の工事業者何人かを下請けとして契約することになった。その下請けの手配自体を任せられてた時は…使いにくい職人もいて、結構苦労した。

(夏にエアコン工事をやって暑いのはわかるが、お客の家の庭で上半身裸になって水浴びするジジイとかな。仕事はできるから、店も切れねえんだよ。注意すると『命令するな!』って怒るんだよ。俺も言いたかねえよ、そのジジイからすりゃ孫ぐらいの年だったからな)

 

まあ…今書いたようなことは、業種に限らず、仕事してりゃ大なり小なり皆んな抱えてる。

 

どんな仕事にでも不満はあるだろうが、人の生き死にを預かってるからって、何かにつけて自分の大変さをアピールされても辟易する。まるで、世界が成立してるのは自分のおかげみたいな。立派な仕事だし、プライドを持ってやってるのも理解してるつもりだ。しかし、事あるごとに『あんたはわかってない!』って言われるのにも限度がある。聞く側が受け止め切れないってことだ。『そんなに辛きゃやめればいいんじゃね?』って言おうものなら、火に油で半狂乱みたいになる。異口同音に『私がいないと困る人たちがいる』って言うんだが、これも職種に限らず、替えの人間なんていくらでもいる。クリエイティブな職業についていてさえ、流行り廃りが世の習いだ。俺は切られた側の人間だから、どこか冷めてるところがあるのかもしれないが、しがみついて自分を消耗してもろくなことはないと経験上思うんだよ。

『わかってない』と噛み付かれたついでにいうが、現場にいるからといって病人の心の内まではわからんよ。病気そのものを治すのはもちろんだが、病気になることによって本人や家族の仕事や生活は一変する。それが病人が10人いれば10人とも状況が違う。俺が倒れたときは、自分が死ぬのが怖いというよりも残していく家族の姿を想像して涙した。(生検の結果を待つ間なんて自分が死ぬ覚悟を決める猶予期間みたいなものだものな)

俺が一番心配するのは、仕事のストレスから本来自分が守るべき人間(=患者)を傷つけてしまわないかということだ。もし少しでも心当たりがあるというなら、大ごとになる前に仕事から身を引くべきだろうな。

 

 

 

サイレンサーの分解

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最初はドリルビットのサイズは2ミリでリベットの穴を揉む。無理して突き通そうとすると、ずれるんで。ある程度ほじくったら、あとはリベットの頭をマイナスのドライバーなんかで叩いて飛ばす。それから、3ミリのビットに差し替えて、穴をグリグリやる。大抵は、それで残ったリベットが中へ落ちてくれる。もう引っかかるものはないから分解できるはずなんだが、引っこ抜きにくい場合はヒートガンなどで温めてやると抜きやすい(自分の場合は業務用のバーナーでやった。やりすぎるとアルミは変形しやすいから注意が必要)。

 

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グラスウールは、丸で囲んであるやつを通して抜いた。フェンスの基礎に使う部材だったかな?ずいぶん前のことで忘れちまった。これでも、全部は抜けないんで、

 

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こんな感じで、そこらにあるスプレー缶などを足してやると、すっぽり全部抜ける。

 

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想像したほど、ボロボロでもなかったわ。しかし、陸運局では最初の車検から『(音量が)ギリギリですよ(笑)』って、検査官に言われたからな。交換はするよ。(平置きでメジャーで測ったから、正確でないが)縦が46センチ、横が64センチ、厚みが10ミリぐらいだった。

 

 

投光器(作業灯)の電球がとうとう切れちまった。

f:id:ghost_pain:20170109004419j:plain昨日の晩。動画撮ってる最中に切れやがった。たぶんホコリと、急激に外側のガラスの温度が上がったせいだろうな。昨日は寒かったから。(一応、コードが溶けてないかも点検した)倉庫の中で、あんまり火の気の出るものを使うのは控えてるから、暖房代わりにもなってたんだがな。バイクの整備は、このタイプの作業灯じゃないと不便なんだよ。電球替えると、本体買うのと同じぐらいになるわ。何年使ってたんだろうな。買った時期も思い出せないぐらい昔だから、そりゃ寿命だわな。(電気剃刀も内と外の刃を交換すると本体買うのと同じぐらいの値段になるな。その点では一緒だな)

 

f:id:ghost_pain:20170109005731j:plain年末に掃除した。ブログ上げるときに見切れてたから気になってたんだ(←そこかよ)ほとんど、ペットボトルの残骸だったわ。

 

f:id:ghost_pain:20170109010403j:plainこのグリップ。

 

f:id:ghost_pain:20170109010531j:plain俺がカスタム(?)したわけじゃなくて、この状態で店に陳列してある。『それが?』みたいな話だけどな。(バイク乗りしか分からんわな)

 

f:id:ghost_pain:20170109011025j:plainたまには、こっち側から撮った画像も載せとくかな。

 

 

(はい。暇ネタですけど何か?)